プロジェクトマネージャ試験の合格に、PMBOKの勉強はどれくらい必要？

アママネくん

PMBOKの勉強はどれくらいすると良いですか？

わざわざPMBOKの勉強を優先する必要はありません

　結論としては、PMBOK特化の勉強をする必要はありません。PMBOKの関連本を読むのも遠回りなのでやらないほうが良いです。

　この理由は、プロジェクトマネージャ試験の合格に最も必要なものは、プロジェクトマネージャ試験特有の問題に対する解法の体得だからです。具体的には午後Ⅰ・午後Ⅱです。午後Ⅰ・午後Ⅱは、PMBOKの勉強をどれだけやったとしても解けません。PMBOKにはプロジェクトの進め方は書いてありますが、当然、午後Ⅰ・午後Ⅱの解き方が書いていないからです。午後Ⅰ・午後Ⅱは、主に過去問を練習すれば解けるようになります。

でもプロジェクトマネージャ試験はPMBOKがベースなんじゃないの？

　「でもプロジェクトマネージャ試験はPMBOKがベースなんじゃないの？」と思ったあなた。それは正解です。プロジェクトマネージャ試験はPMBOKの内容を大きく取り入れており、数年遅れですが、PMBOKの改版にもしっかりとついてきます。例えば2018年くらいからスクラムを代表とする適応型アプローチがPMBOKにどんどん取り入れられており、その結果、午後Ⅰ・午後Ⅱともに適応型アプローチの問題が増えています。

　ただし、ここで最も重要なことは、午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問を練習問題として解いていれば、プロジェクトマネージャ試験の合格に必要なPMBOK知識は自然と得られる、ということです。そのため、わざわざPMBOKを勉強する必要はない、と結論付けています。