この記事では、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文のパーツとして「プロジェクトの制約事項」をサンプルとともに公開します。
公開する理由は、主に午後Ⅱ論文の「設問ア」で論述が必要となるプロジェクトの特徴や制約に関する論文パーツを提供するためです。なぜパーツを提供するのかというと、午後Ⅱ試験の具体的な対策として、論文をパーツを準備しておくことが有効な方法だからです。
午後Ⅱ論文の「設問ア」で書くことが多い「プロジェクトの制約」の設定を考えるのが難しい・・・。どういう制約にしておけば良いのかわからない
プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱで、問題文を見てゼロから2000字超えの論文を書き上げることなんて不可能だと思いますよね。しかも、問題文に合わせる必要があるので、予め作っておいた論文を書いてもテーマに沿わない可能性が高く、それでは合格の確率は極低いです。
アママネくんのこの感覚は正しいです。プロジェクトマネージャ試験のプロでないかぎり、「準備無し」で合格論文を書くのは無理です。
ではどうすると良いかというと、準備をしておくんです。具体的に準備というのは、使い回しできる論文のパーツを用意しておくことです。ここでは、「プロジェクトの制約」のパーツを掲載します。
パーツの準備が有効である理由は、別の記事で深掘りしてまとめます。
私は都内の上場IT企業で、プロジェクトマネージャ試験対策の社内勉強会を2016年から主催しています。その活動の中で午後Ⅱ論文の添削をやっています。年40本として、合計で250本は添削しました。
ここでは、私が添削した午後Ⅱ論文の中から、「合格レベル」と言い切れる水準の論文において、プロジェクトの制約の部分をいくつかピックアップしてみました。ぜひ、午後Ⅱ論文のパーツとして使用してみてください。つまり、つかえそうなところがあったら、パクってみてください!
キーワード 「コストに関連する制約」
- コロナ禍が本格化し、東京では2020年3月中旬に緊急事態宣言に入った。その結果、外食産業は経営面で大きな打撃を受け、本プロジェクトはコスト厳守となった。具体的な予備費は全体の5%となった。
キーワード 「納期・スケジュールに関する制約」
- リプレイスかつ既存の分析業務で活用しているシステムであるため、BIシステムは納期遵守であった。リリースが遅れれば、業務への影響が甚大であるためだ。
キーワード 「リスクに関する制約」
納期・スケジュールのリスク
- 要件定義がユーザー部門担当者の繁忙期とぶつかる。兼任のユーザー担当者が作業を進められないリスクがあった。
- 具体的な兆候の指標としては、兼任しているユーザー担当者の作業事案がある。計画で50%(90時間/月)としてたけど、20%しか稼働しておらず、確認してみたら作業が進んでいないことがわかった。
- 対策としては、専任化やチームでのカバーなどがある。部門長やステコミに相談してトップダウンで解決するという工夫も行った。
体制のリスク
- 昨今のビッグデータ・AI・BIのブームにより、知見の多いベテランは余裕がなく、本プロジェクトは、BIの知見に乏しい若手が多い状態だった。そのため、特に要件定義や設計段階で
まとめ
午後Ⅱの解き方そのものは、プロジェクトマネージャ試験対策として最強の参考書であるはみよちゃん本こと、翔泳社の「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」で勉強しましょう。
このブログでは、あくまで、「論述の対象となるプロジェクトの概要」や「設問アの設定」として流用できるパーツの用意に特化していきます。他にも論文パーツを用意していますので、ぜひご活用いただければ幸いです。
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