2023年に入って、話題を聞かない日はないChatGPT。この記事では、ChatGPTで、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文を書くことができるかを取り上げてみます。
ChatGPTを使えば、プロジェクトマネージャ試験の合格論文を書けるんじゃないの?
結論としては、「少なくともChatGPT無償版(ChatGPT-3.5)では、相当なプロンプトエンジニアリング(精度の高いアウトプットを得るためのAIに対するインプット作業)をしない限り、プロジェクトマネージャ試験の合格論文は書けません」となります。
この主な理由は、以下です。
- 基本、800文字程度くらいまでしか出力できない。 ★ここが致命的です。
- 設問ア→設問イ→設問ウの繋がりを作れない。
- 具体性を高めるための定量的な表現をあまりしてくれない。
試しにプロジェクトマネージャ試験 令和4年 問1 設問アのサンプルを書いてもらいました
ChatGPT-3.5に書いてもらったサンプル論文(設問アのみ)
私が行ったシステム開発プロジェクトは、企業内の会計処理を自動化するための新しいシステムを開発するものでした。このシステムは、会計情報を管理するための多機能なツールを提供することを目的としており、従来のシステムとは異なる点として、オンラインでの利用やクラウドストレージの活用などの機能が詰まっていました。
プロジェクトの実行中に、事業環境が大きく変化したことがありました。 具体的には、新型コロナウイルスの影響により、企業の業務スタイルが変わり、オンラインでの業務が増加したことが挙げられます。ような変化に対応するために、プロジェクトチームはスピードアップを求められ、早期にシステムの提供が必要となりました。
このような状況下で、決済部門から、オンラインの機能を追加する計画変更の要求がありました。プラスの影響としては、新しい機能を追加することにより、システムの利用価値が軽減され、顧客満足度が向上することが期待されました。また、コストが増えることが減額されました。
この計画変更に対して、プロジェクトチームは、機会を生かす対応策と初期を圧迫する対応策を策定しました。機会を生かすためには、プロジェクトチームに新しいスキルを持つメンバーを加え、新しい機能を開発するそのための能力を高めることが必要でした。また、フロンティアを突入させるためには、新しい機能の提供のスケジュールを再調整し、可能な限り早く提供するように計画を変更することが必要でした。(690字)
採点すると「B」ランクくらい
私は都内の上場IT企業で、プロジェクトマネージャ試験対策の社内勉強会を2016年から主催しています。その活動の中で午後Ⅱ論文の添削をやっています。年40本として、合計で250本は添削しました。
その感覚と照らし合わせると、試験の採点方式であるABCDランクでいうと「B」を付けたい、というところです。
まとめ
無償版では800文字の制約があって合格論文は難しいです。
しかし、設問アくらいならBは出せるなという感覚であり、無限の可能性は感じました。
ChatGPT有償版(ChatGPT-4)やMicrosoft Bing AIに対し、適切なプロンプトエンジニアリングを施せば、合格論文を作れる気はします。追って調査したいと思います。
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