ChatGPTで、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文を書くことができるか  ChatGPT無償版(GPT-3.5) 

chat プロマネ雑記
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 2023年に入って、話題を聞かない日はないChatGPT。この記事では、ChatGPTで、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文を書くことができるかを取り上げてみます。

アママネくん

アママネくん


ChatGPTを使えば、プロジェクトマネージャ試験の合格論文を書けるんじゃないの?

 結論としては、「少なくともChatGPT無償版(ChatGPT-3.5)では、相当なプロンプトエンジニアリング(精度の高いアウトプットを得るためのAIに対するインプット作業)をしない限り、プロジェクトマネージャ試験の合格論文は書けません」となります。

  この主な理由は、以下です。

  • 基本、800文字程度くらいまでしか出力できない。 ★ここが致命的です。
  • 設問ア→設問イ→設問ウの繋がりを作れない。
  • 具体性を高めるための定量的な表現をあまりしてくれない。

 

この記事はこんな人にオススメ
  • プロジェクトマネージャの実務経験なしをサポートするために、ChatGPTにサンプル論文を書かせて勉強をしたい人
  • プロジェクトマネージャ試験の勉強のために、何かしらChatGPTを活用してみたい人
  • ChatGPTに興味がある人

試しにプロジェクトマネージャ試験 令和4年 問1 設問アのサンプルを書いてもらいました

令和4年 午後Ⅱ 1 システム開発プロジェクトにおける事業環境の変化への対応について

問題文

 システム開発プロジェクトでは、事業環境の変化に対応して、プロジェクトチームの外部のステークホルダからプロジェクトの実行中に計画変更の要求を受けることがある。このような計画変更には、プロジェクトにプラスの影響を与える機会とマイナスの影響を与える脅威が伴う。計画変更を効果的に実施するためには、機会を生かす対応策と脅威を抑える対応策の策定が重要である。

 例えば、競合相手との差別化を図る機能の提供を目的とするシステム開発プロジェクトの実行中に、競合相手が同種の新機能を提供することを公表し、これに対応して営業部門から、差別化を図る機能の提供時期を、予算を追加してでも前倒しする計画変更が要求されたとする。この計画変更で、短期開発への挑戦というプラスの影響を与える機会が生まれ、プロジェクトチームの成長が期待できる。この機会を生かすために、短期開発の経験者をプロジェクトチームに加え、メンバーがそのノウハウを習得するという対応策を策定する。一方で、スケジュールの見直しというマイナスの影響を与える脅威が生まれ、プロジェクトチームが混乱したり生産性が低下したりする。この脅威を抑えるために、差別化に寄与する度合いの高い機能から段階的に前倒しして提供していくという対応策を策定する。

 策定した対応策を反映した上で、計画変更の内容を確定して実施し、事業環境の変化に迅速に対応する。

設問文

 設問ア あなたが携わったシステム開発プロジェクトの概要と目的、計画変更の背景となった事業環境の変化、及びプロジェクトチームの外部のステークホルダからプロジェクトの実行中に受けた計画変更の要求の内容について、800字以内で述べよ。

 設問イ 設問アで述べた計画変更の要求を受けて策定した、機会を生かす対応策、脅威を抑える対応策と、及び確定させた計画変更の内容について、800字以上1600字以内で具体的に述べよ。

 設問ウ 設問イで述べた計画変更の実施の状況及びその結果による事業環境の変化への対応の評価について、600字以上1200字以内で具体的に述べよ。

ChatGPT-3.5に書いてもらったサンプル論文(設問アのみ)

 私が行ったシステム開発プロジェクトは、企業内の会計処理を自動化するための新しいシステムを開発するものでした。このシステムは、会計情報を管理するための多機能なツールを提供することを目的としており、従来のシステムとは異なる点として、オンラインでの利用やクラウドストレージの活用などの機能が詰まっていました。

 プロジェクトの実行中に、事業環境が大きく変化したことがありました。 具体的には、新型コロナウイルスの影響により、企業の業務スタイルが変わり、オンラインでの業務が増加したことが挙げられます。ような変化に対応するために、プロジェクトチームはスピードアップを求められ、早期にシステムの提供が必要となりました。

 このような状況下で、決済部門から、オンラインの機能を追加する計画変更の要求がありました。プラスの影響としては、新しい機能を追加することにより、システムの利用価値が軽減され、顧客満足度が向上することが期待されました。また、コストが増えることが減額されました。

 この計画変更に対して、プロジェクトチームは、機会を生かす対応策と初期を圧迫する対応策を策定しました。機会を生かすためには、プロジェクトチームに新しいスキルを持つメンバーを加え、新しい機能を開発するそのための能力を高めることが必要でした。また、フロンティアを突入させるためには、新しい機能の提供のスケジュールを再調整し、可能な限り早く提供するように計画を変更することが必要でした。(690字)

採点すると「B」ランクくらい

 私は都内の上場IT企業で、プロジェクトマネージャ試験対策の社内勉強会を2016年から主催しています。その活動の中で午後Ⅱ論文の添削をやっています。年40本として、合計で250本は添削しました。

 その感覚と照らし合わせると、試験の採点方式であるABCDランクでいうと「B」を付けたい、というところです。

まとめ

 無償版では800文字の制約があって合格論文は難しいです。

 しかし、設問アくらいならBは出せるなという感覚であり、無限の可能性は感じました。

 ChatGPT有償版(ChatGPT-4)やMicrosoft Bing AIに対し、適切なプロンプトエンジニアリングを施せば、合格論文を作れる気はします。追って調査したいと思います。

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